自分の家紋を知りたい

現代では家紋自体にお目にかかることが、少なくなってきました。

歴史あるお店の看板などには、屋号とともに残っていますが、一般家庭の家紋は、どうでしょう。

 

家紋の調べ方

まず調べておきたいのは、お墓です。
墓石に彫り込まれている家紋を見落としてるかもしれません。
また親戚のお墓を知っていればそこも確認してください。

「本家」「分家」の考え方がはっきりしていた時代は、お墓にもその規模やデザインに特徴が表れていました。
本家のお墓がわからなくても、取り寄せた戸籍の一番古い本籍地周辺のお寺や墓地を見て回る方法もあります。
当時は親戚家族が近隣に多く住んでいたこともあり、「本籍地」と「居住地」が同一であったことも少なくありませんでした。
居住地近くにお墓を建てることは自然な流れですから、ぜひ確認したいところです。

また昔は身の回りの品々に家紋を入れる習慣もありました。
今でも家紋入の婚礼着物などがあります。
その他にも家の鬼瓦、仏壇やお盆の時に見かけるお迎え提灯、ふすまやタンスなどの家財道具、食器類などもあります。

 

どうしても家紋がわからなければ・・・

そもそも家紋には商標権や著作権というものはありません。
またどこかに届出をしたり許可を受けるというものでもありません。
したがって、結論から言えば家紋は自由に使用できるのです。
これは今も昔も変わっていません。

そもそも現在日本人の名字は30万種類あると言われています。
それに対し家紋は確認されているだけで約2万種類です。
圧倒的に家紋が少ないわけですから縁もゆかりもない家系と家紋が同一であることは十分に考えられます。
また逆に言えば名字から家紋を特定することもあまり意味がありません。
一方で地域により特定の名字については、家紋の傾向があるようですから参考になるかもしれません。

どうしても家紋がわからなければ、ご自身の世代から家紋を定めてしまうという方法もあります。
かつても特定の階級でなければ、当時の一般庶民はそのようにして家紋を定めそれが現代まで受け継がれてきています。

新たな家紋について家族で話し合ってみるのもひとつの方法です。

 

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