自分の家紋を知りたい

現代では家紋自体にお目にかかることが、少なくなってきました。

歴史あるお店の看板などには、屋号とともに残っていますが、一般家庭の家紋は、どうでしょう。

 

家紋の調べ方

まず調べておきたいのは、お墓です。
墓石に彫り込まれている家紋を見落としてるかもしれません。
また親戚のお墓を知っていればそこも確認してください。

「本家」「分家」の考え方がはっきりしていた時代は、お墓にもその規模やデザインに特徴が表れていました。
本家のお墓がわからなくても、取り寄せた戸籍の一番古い本籍地周辺のお寺や墓地を見て回る方法もあります。
当時は親戚家族が近隣に多く住んでいたこともあり、「本籍地」と「居住地」が同一であったことも少なくありませんでした。
居住地近くにお墓を建てることは自然な流れですから、ぜひ確認したいところです。

また昔は身の回りの品々に家紋を入れる習慣もありました。
今でも家紋入の婚礼着物などがあります。
その他にも家の鬼瓦、仏壇やお盆の時に見かけるお迎え提灯、ふすまやタンスなどの家財道具、食器類などもあります。

 

家紋の歴史

古く平安時代後期にまでさかのぼります。
貴族が各家固有の目印として使用され、一部の特権階級のみに許されていました。
源平の対立が激化し始めた平安末期には、武家の家紋が生まれます。
戦場において自分の働きを証明するため、また名を残す自己顕示のために各自が考えた固有の図象を旗幕、幔幕にあしらったことが、その始まりであったと考えられています。

江戸時代には、士農工商という身分が明確に分けられていた階級社会となり、家紋の用途は相手の身分や家格に応じて自分や家族の身なりを正すためや家の格式を他人に示したりする目的で使用されました。
百姓、町人、そして役者・芸人・遊女などといった社会的には低い階級に位置づけられた者までが自由に家紋を用いることができましたが、家紋を見れば相手の身分が一目瞭然だったといわれています。

明治時代に入るまで一般庶民は苗字の公称ができませんでしたが家紋を用いることは規制されていませんでした。
当時は家や一族の標識として機能していたようです。

 

どうしても家紋がわからなければ・・・

そもそも家紋には商標権や著作権というものはありません。
またどこかに届出をしたり許可を受けるというものでもありません。
したがって、結論から言えば家紋は自由に使用できるのです。
これは今も昔も変わっていません。

そもそも現在日本人の名字は30万種類あると言われています。
それに対し家紋は確認されているだけで約2万種類です。
圧倒的に家紋が少ないわけですから縁もゆかりもない家系と家紋が同一であることは十分に考えられます。
また逆に言えば名字から家紋を特定することもあまり意味がありません。
一方で地域により特定の名字については、家紋の傾向があるようですから参考になるかもしれません。

どうしても家紋がわからなければ、ご自身の世代から家紋を定めてしまうという方法もあります。
かつても特定の階級でなければ、当時の一般庶民はそのようにして家紋を定めそれが現代まで受け継がれてきています。

新たな家紋について家族で話し合ってみるのもひとつの方法です。

 

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